2024-10-29
不動産を相続した後、誰も住まずに空き家となる事例は珍しくありません。
空き家は劣化しやすいため、注意が必要です。
そこで今回は、空き家が傷みやすいわけや劣化を防ぐ方法、空き家を放置するリスクについて解説します。
京都府長岡京市全域、京都府向日市全域、大山崎町、京都府西京区大原野、樫原、川島に空き家を所有している方はぜひ参考にご覧ください。
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空き家では、建物の劣化が加速する傾向にあります。
劣化の主な原因として、湿気の蓄積によるカビの発生、害虫や害獣の侵入、そして庭の手入れや定期的なメンテナンスの欠如が挙げられます。
これらの原因について具体的に掘り下げてみましょう。
空き家には常時住人がおらず、換気がおこなわれにくいため、湿気が内部に滞留しやすくなります。
湿気はカビの成長を促し、木材や壁紙などの建材の劣化を早めます。
カビが大量に発生すると、その胞子が空気中に広がり、人の健康にも悪影響を与える可能性があるため危険です。
とくに妊婦や高齢者、基礎疾患を持つ方々はご注意ください。
空き家は人の出入りが少なく、害虫や害獣が侵入しやすい環境になりがちです。
たとえば、ネズミやゴキブリなどは食料が少ない状況でも適応して生活できるため、空き家を好む傾向にあります。
これらの害虫や害獣は、建物の構造にも損害を与えることがあり、危険です。
とくにネズミは、常に伸びる歯を研ぐために木材などをかじる習性があり、建物の柱や梁が損傷を受け、劣化が加速されることがあります。
さらに、ネズミが電気配線をかじると、火災のリスクが高まる可能性もあります。
このため、空き家の管理には害虫や害獣の防除対策も重要です。
空き家では、庭の草木の管理がおこなわれないと、植物が自由に成長し、建物の劣化に繋がる一因となります。
伸び放題の植物は、落ち葉や枯れ枝が雨どいを詰まらせ、排水の妨げとなることがあります。
雨どいは、屋根で集めた雨水を効率的に排水し、建物の劣化を防ぐ重要な役割を果たしているため、詰まると、水の流れが阻害され、適切な排水がおこなわれません。
雨どいの詰まりは、外壁の劣化や雨漏りの原因となります。
長期間にわたって続くと、建物の主要構造に損傷が進み、最終的には倒壊のリスクも高まる可能性があります。
したがって、空き家の管理においては、定期的な掃除や修繕が不可欠です。
空き家では、定住者がいないため、日常的な清掃や必要な修繕が適時におこなわれない傾向があります。
これにより、建物の劣化や小さな不具合が見過ごされ、進行しやすくなります。
これらの問題に気付くのが遅れると、大規模な修繕が必要になる可能性が増すため注意が必要です。
したがって、空き家の維持管理には、定期的な建物チェックと、初期段階での修繕が重要となります。
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成年後見人による不動産売却の方法と申立ての手続きについて解説
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空き家を所有していて手放す予定がない場合は、建物の劣化を最小限に抑えるための対策が必要です。
誰も住んでいない家が傷みやすいわけを踏まえ、劣化を遅らせる方法を理解し、実施しましょう。
誰も住んでいない家において、とくに水道管の管理は重要です。
空き家では水道を使用する機会が少なく、配管内にサビが発生しやすくなります。
サビが進行すると、水道管が薄く、もろくなり、最終的には穴が開いたり破損したりして水漏れを引き起こすことがあります。
水漏れは床や壁の腐食、カビの発生を促進し、建物の劣化を加速させるため危険です。
このような状況を防ぐためには、定期的に水道を使用し、配管に水を通すことが必要です。
また、配管のトラップ部分に水を保持させると、害虫や悪臭の侵入を防ぐ役割も果たします。
最低でも月に1回は通水をおこなうと、空き家の劣化を効果的に遅らせることができます。
誰も住んでいない家の管理においては、適切な換気が重要です。
ドアや窓を長期間閉め切った状態にしておくと、室内に湿気が溜まり、カビの発生が促進されるため、建物の劣化を招くことがあります。
効果的な換気方法として、少なくとも月に1度は家のドアや窓を開けて空気を循環させることが必要です。
これにより、カビの発生を抑え、建物の健康を維持することができます。
さらに、家に24時間換気システムが設置されている場合は、システムを常に作動させると、室内の空気を継続的に循環させることが可能です。
これにより、室内環境をより一層安定させ、長期的に建物の劣化を防ぐことができます。
誰も住んでいない家が遠方に位置している場合や、日常の忙しさによりメンテナンスの時間が確保できない状況にある場合、専門の業者に家の管理を委託することは有効な対策の1つです。
管理会社を利用すると、家の外部や室内の状態を定期的にチェックし、雨漏りの確認、清掃、通水、換気、雑草の除去、防犯対策、水道管の点検などの維持管理作業をおこなってもらえます。
ただし、管理会社に空き家の維持管理を委託する場合、その費用相場は月額5,000円から1万円です。
年間で換算すると、約6万円から12万円のコストが発生します。
したがって、管理サービスの委託を検討する際には、これらの費用を総合的に考慮し、費用対効果を慎重に評価する必要があります。
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相続した空き家には適切な管理が必要?放置によるデメリットと解決策を解説
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誰も住んでいない家を放置すると多くのリスクがともないます。
空き家を放置するリスクと売却するメリットは、以下のとおりです。
誰も住んでいない家は建物が傷みやすいだけでなく、その他のリスクも存在します。
たとえば、空き家が「特定空家」に指定されると、住宅用の税制優遇が適用されなくなり、固定資産税の負担が増加する可能性があります。
また、空き家は人目につきにくいため、放火や犯罪の対象になりやすいです。
実際に、空き家に放火された事例も報告されています。
さらに、不法侵入やゴミの不法投棄などの問題も生じやすくなります。
空き家を放置すると、家の価値が時間とともに低下するのもデメリットです。
劣化が進むと、修繕が必要となり、売却時の価格低下に繋がります。
さらに、荒廃した外観が周辺の景観を損ねると、地域全体の地価にも悪影響を及ぼす可能性があります。
上述のリスクやデメリットを回避するためには、空き家は売却するのがおすすめです。
空き家を売却することは、多くのメリットをもたらします。
まず、売却により固定資産税の負担から解放されるため、経済的な負担が軽減されます。
また、売却から得られる資金は、他の用途に活用することが可能です。
具体的には、新しい住居の購入、既存住宅のリフォーム、または投資など、さまざまな形で再投資することができます。
実家など家族の思い出が詰まった家の売却は心理的に難しい決断かもしれませんが、維持するリスクを考慮した場合、早めの売却が賢明です。
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相続した不動産を売却するときの注意点とは?3つのポイントを解説!
住んでいない家が傷みやすいわけには、湿気によるカビの発生、害虫や害獣の侵入、庭の手入れや定期的なメンテナンスの欠如が挙げられます。
劣化を防ぐ方法は、定期的な通水や換気をおこない、家の管理が難しい場合は業者へ委託することです。
空き家を放置すると建物が傷む以外にも特定空家に指定されるなどのリスクがあるため、売却するのがおすすめです。
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